第7章 遊びのくせに【フロ監】
私たちは学園内にある多分1番高いであろう木のそばまで来た。
さて登ろうとしたところで登れないことに気づいた。
「てかなんで木に登んの?」
「お題が高いところからクラスメートを3人見つけるって…」
「いや木じゃなくてもい…まいっか。ほら登るよ」
「えっうわっ!?」
「ほらほら〜あ、あの枝良さそうじゃーん」
「いや待って折れ…ない」
「ねー大丈夫でしょ〜」
そして登れた私たちは枝の隙間からみんなを探すことにした。
「あっエース!…じゃなかった…」
「あれカニちゃんじゃない?」
「あっほんとだ!!」
「あとは〜…」
「あっデュースとペアの子みっけ!」
「じゃあクリア?ほら降りるよ」
「あっ待ってくださ…」
「…ユウ」
「へぁっ!?…っ」
「ごめんねぇ。可愛かったから」
「いやあのえっと…はい…えっと…はい………」
降りようとした先輩が振り向きざまに軽くキス。
誰かに見られてなくて良かった。
…ただ、それだけだった。
「…ユウさぁ」
「?はい」
「カニちゃんの方が良かった?」
「ペアですか?いやぁ〜そんなことないですよ」
「…そっか」
「?」
先輩はまた前を向いて歩き出してしまう。
そして気づいた。
手を繋いで離さないで歩くって言ってたのに繋いで無い…
先輩はなんだか寂しそうな背中をしている。
無理にくっつかないほうが良いかも。
「……」
「あれ、君ここの学校の子?可愛いねぇ〜一年?俺ペアとはぐれてさぁ〜」
「そ、そうですね…はい…大変ですね…」
「良かったらペア探してくんない?あ、君も迷子?」
「いやぁ…わ…僕は…」
助けを求めるように先輩の方を見ると、どこにもいない。
…なんだ、そっか。
「探しましょう。一緒に。ペアの方の特徴教えていただいても?」
「やったー!ほんと?えっとね、緑の髪で…」