第7章 守護神とエース
西谷「だよな!カッコイイからやりてぇんだよな!いいぞなれなれ、エースなれ!」
西谷先輩...良い人だ...。
西谷「今のエースより、断然頼もしいじゃねーか!笑」
日向「えと...。」
西谷「けどやっぱ“憧れ”と言えば、エースかぁ。」
日向「ハイ!エース、カッコイイデス!」
西谷「“エース”って響きが、もうカッコイイもんな。ちくしょう。」
響きなんだ...。
西谷「“エーススパイカー”って言う花形に比べたら、セッターとかリベロは、パッと見地味だもんな。」
影山
「ムッ...。」
菅原「まあまあまあ。」
西谷「けどよ、試合中、会場が一番“ワッ”と盛り上がるのは、どんな凄えスパイクより、スーパーレシーブが出た時だぜ。
高さ勝負のバレーボールで、リベロは小っちぇえ選手が生き残る、唯一のポジションなのかもしんねぇ。
けど、俺はこの身長だからリベロをやってる訳じゃねぇ。
例え身長が2mあったって、俺はリベロをやる。
スパイクが打てなくても、ブロックが出来なくても、ボールが床に落ちさえしなければ、バレーボールは負けない。
そんでそれが一番出来るのは、リベロだ。」