第4章 烏野高校排球部!!
日向「月島ぁー!」
試合が終わり、ドリンクを飲んでいた相手に日向くんとセッターの男子が駆け寄る。
片方は月島くんと言うようだ。
日向くんは背の高い人に向かって手を差し出した。
月島くん?「…なに」
日向「試合の最初と最後に握手すんじゃん。今日の最初はしてないけど…それにこれからチームメイトだし…うれしくねーけど」
私が覗く窓からほど近い場所で交わされるその会話は私の耳にも届く。
日向「ッはやくしろよ!お前知らねーの?ちゃんとチームメイトの自覚を持たないと、体育館から放り出されるんだぞ!」
月島くん?「君らが体育館出禁になったのはキャプテンの注意をシカトして勝手に勝負始めた挙句、教頭のヅラを吹っ飛ばしたからでしょう?」
日向「いっ…いいじゃねぇか細かいことは…」
日向くんがしどろもどろになる。
日向くんは無理やり握手をしようと背の高い人に飛びつき始めた。
相手の2人ははそれを辛くも避ける。
その時、
相手の2人に飛びついていた日向くんとバッチリ目が合う。
日向「あ!」
『ビクッ』
驚いて、思わず座り込む。
でも、そんな事で日向くんから逃れられる訳もなく...。
日向「舞花!来てくれたんだな!」
日向くんは、ドアから出て私の方に駆け寄ってきた。
『えっと...その...。』
私は、日向くんに手を引かれ、体育館の中に入れられてしまった。