サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第6章 ハンターの屋敷に到着
「夏葉。ここがハンターたちが住んでいる屋敷よ」
「お、おぉ……天井が高い…」
「あ、そういえば」
ナイチンゲールがポケット?の中をごそごそする。何かを探しているのだろう。
「あったあった」
そう言う彼女の手に握られていたのは、如何にも飲んではいけなさそうな、毒々しい紫色をした液体が入っている牛乳瓶のようなものだった。
「え、なにそれ?毒?」
ナイチンゲールが私の顔を指差して言う。
「貴女の顔をサバイバーの顔からハンターの顔に変える薬よ。ここに来たばかりの時も、緑色の液体を飲んだでしょう?」
そう言われて思い出してみる。確かに、何だか無駄に甘ったるい緑色の液体は飲んだ。あれと同類なのか?
「ハンターもサバイバーも、来たばかりの時はこれを飲むの?」
私がそう訪ねると、ナイチンゲールが少し考えてから言った。
「いや……サバイバーとしてもハンターとしても、貴女は特例なのよ。
貴女は荘園の空気を吸ってもサバイバーとして馴染まなかったし、サバイバーからハンターにチェンジなんて前代未聞だし。
荘園の主は、面白そうだからテキトーにOKした何て言ってたけど……。
あまり無茶はしないように。見た目はあまり変えたりはしないけれど、そのサバイバーの特徴のボタンの目は変えないとね」
しっかりとした説明をしたあとに私に毒々しい紫色をした物の入った瓶を渡す。これも甘ったるいのかな。それとも苦いのかな。
「あれ……サバイバーの小説家さんとナイチンゲールさんではありませんか。なぜここに?」
リッパー:ジャックが話しかけて来た。ナイチンゲールは、私の代わりに、リッパーに丁寧に説明をした。するとリッパーは、驚いたような顔で言った。
「サバイバーがハンターに、なんて前代未聞ですね。それに、なんて酷い仕打ちを……サバイバーめ、次の試合では全員失血死させてやりましょう…」
ナイチンゲールがリッパーにハンター全員を集めるように頼むと、リッパーは快く承諾し、すぐに全員を集めてきてくれた。