サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第22章 夜
「ん…?」
私が目を覚ますと、そこはフカフカなベッドの上だった。いつものベッドだ。
「ふわふわぁ…」
ベッドに顔をうずめると、隣に誰かの気配がした。
「え、だれ?」
恐る恐るベッドから顔をあげて見てみると、そこではジャックがこちらに背を向けて眠っていた。
「…ジャック」
何だか、寝ているジャックを見るのは新鮮だったけど落ち着かない。
「…」
名前を呼んでみたけれど、なかなか起きない。
ジャックの体をポンポン、としてみる。やはり反応はない。切り裂きジャックと呼ばれ恐れられた人物がこんなに目覚めが悪いはずない。
「ジャック、起きてるでしょ。……まだお話したい」
「…バレていましたか。夏葉、おはようございます。体調はどうですか?」
「うん、なんか体が軽いや。ジャック、ぎゅーして?」
ジャックは少し戸惑いはしたものの、優しく、でも力強く抱き締めてくれる。
「へへへ。……ねぇ、ローター…やる、の?」
「今はお疲れでしょうから、貴女が決めて良いですよ。今日やらないのなら明日やるだけですし。」
時計を見てみる。意外にも、まだ6:30だった。時間はたっぷりある。明日やるよりも今やった方が良いだろう。
「今からやる」
「おお、意外ですね。では……入れますよ?」
「う、うん」