サバイバーに裏切られたのでハンターになって復讐しようと思う。
第21章 ごめんなさい…っ!
待って…お姫様抱っこされてるけど、私全裸……!!
「待ってジャック…恥ずかしい…」
私の意見は聞かないといった様子で、私のことを風呂場の床に下ろすとジャックも服を脱ぎ始めた。私は目を逸らした。
服を脱ぎ終わったジャックが風呂場に入ってきて、浴室のドアを閉める。絶対に逃げられない密室を
作ってしまった…。
「入りましょうか。」
「ごめんなさい…」
恐怖なのか罪悪感なのか、私の目からボロボロと涙が溢れてきた。
「泣かないで下さいよ。とって食べるわけでもありませんし。」
ジャックが私を抱き締めながら言う。何だか落ち着くな、これ。
「早速体を洗いますよ。」
そう言うとジャックはあか擦りで私の体を洗い始めた。
「体を洗うくらい自分で_____」
「洗い残しが少しでもあったら嫌なので。貴女は私のものです。」
ジャックに愛されているのだ、と少し思う。これは端から見たら束縛だろうけれど、私にはちょうどよかった。自分の事を見ていて貰えている証だ。
脇も足も胸も背中も、洗い残しが無いように、けれど私が痛くならないように、優しく洗ってくれた。
「次は髪の毛を洗いますよ。」
体の泡を落としながら言われる。ジャック髪の毛を洗ってもらえる、というのはなんか嬉しかった。
しゅぽしゅぽ、とシャンプーを取り出して泡立ててから私の髪の毛につける。以外と丁寧なんだな。
私の頭を洗うジャック。何だか手つきが頭のマッサージみたいで気持ちよくて、少し眠くなってしまった。
「かゆかったり痛かったりしないですか?」
「うん…マッサージみたいで好き」
それなら良かった、とジャックが笑う。笑ったジャックの顔はけっこう可愛かった。