第4章 グリムは知っている
ユウ side
たまたま聞いてしまった
僕と姉さんは血が繋がってない
ドクリと心臓が高鳴った
つまりこの気持ちを押し込める必要は無い?
ユウ「は…はは。夢みたいだ」
だってそうだろ?
ずっと好きだった“姉”と血が繋がってないなんて
“姉”と“弟”じゃない
ただの“女”と“男”なんだ
『ねぇ、グリム?私よりも優を守ってね。私は大丈夫だから。“弟”に怪我なんかさせたくない』
グリム「オレ様にかかればお前ら2人守ることくらい造作もねーんだゾ!」
『頼もしい』
ズキリと心臓が痛んだ
姉さんはやっぱり僕の事はただの“弟”でしかない事に──…
ユウ side終