第2章 【鬼vs.宿敵 地獄大一番】
「……鬼灯さん、この人何とかならない?微妙にしぶといの、微妙に」
「微妙微妙言うなッ!!もうホント…あな この怒りぞ はらさばやと 思い候ふ!!」
「怒り方が古いよう」
「室町時代の人間だからなー」
その時ーー
パンッ、と小気味良い音がしてが桃太郎を殴った。
「……貴方、せっかく英雄として生きたのに死後こんなことしてて……情けなくないの?プライド守るのに必死なんだろうけど……過去の栄光にいつまでもすがってちゃダメ。『桃太郎だから鬼に固執する』なんて間違ってる」
「あ……」
「…………よかったら犬猿雉さんは…不喜処に就職しない?」
「コラーーーーッッ!!」
「貴方にも……就職口、あるよ?」
「え」