第25章 ルカ編
~夏葉side~
「んん…」
頭が痛い。なんだこれ。
というか、温かい。
誰かに抱き締められてる。
「……ルカ?」
「ううん……夏葉…おはよ」
「おはよう」
ルカは、私が起きているのを確認して、背中に回された手を戻した。
「あれ、私昨日何してた?なんで抱かれてたのかがまったく分からない」
「いや…甘酒飲んで酔ってたよ」
甘酒を飲んで酔う?
「ないない。私が甘酒ごときで酔うわけないじゃん。私がアルコールに強いのはルカが一番知ってるでしょ?」
「いや、確かに強いけど、25%越えはキツいでしょ」
「それ甘酒じゃないよねもう」
アホらしすぎて、思わず突っ込んでしまう。
アルコール度数が25%以上の甘酒は、さすがに頭おかしい。
いや、あるのか?
やばい分からなくなってきた。
もしかして、マジで酔ってた?