第23章 ジョゼフ編
「まっ、夏葉、なん、えっ!?」
かなり動揺しているジョゼフ。これ以上いじめたら多分襲われるだろう。
「掃除の続きしなくちゃね」
私が平然とした様子で掃除を始めたのを見ると、ジョゼフもため息を吐きながら手伝ってくれる。
「…ああいうのはいきなりやらないでよ」
顔を真っ赤にして言うジョゼフ。
「ごめんごめん。嫌だった?」
「嫌じゃ!!!!な、い……」
必死に否定しようとしたのか、大声を出してしまうジョゼフ。顔を真っ赤にして、だんだん声が小さくなっていく。
「へへっ」
「っ…」
ジョゼフが私を見て言う。
「襲われたくなければ、あまり誘惑しないでくれない?」