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曇った空の恋の話【第5人格】

第23章 ジョゼフ編


「まっ、夏葉、なん、えっ!?」

かなり動揺しているジョゼフ。これ以上いじめたら多分襲われるだろう。

「掃除の続きしなくちゃね」

私が平然とした様子で掃除を始めたのを見ると、ジョゼフもため息を吐きながら手伝ってくれる。

「…ああいうのはいきなりやらないでよ」

顔を真っ赤にして言うジョゼフ。

「ごめんごめん。嫌だった?」

「嫌じゃ!!!!な、い……」

必死に否定しようとしたのか、大声を出してしまうジョゼフ。顔を真っ赤にして、だんだん声が小さくなっていく。

「へへっ」

「っ…」

ジョゼフが私を見て言う。

「襲われたくなければ、あまり誘惑しないでくれない?」
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