第23章 ジョゼフ編
「ジョゼフ」
「?」
「大好き」
純粋に嬉しそうにするジョゼフを見て、つい本音がポロリと出る。
「……うん。……っ!?/////」
顔を真っ赤にして目を見開くジョゼフ。好きかどうかを最初に聞いてきたのはジョゼフなのに。
「ど、どうしたの夏葉?僕、夏葉になにかした?」
「…は?」
「だって夏葉が素直にそんなこと言うなんて、ドッキリか体調不良しかあり得ないよ…っ!ほら、今日はもう休んで…」
「馬鹿。私だってたまには素直になるよ」
自分の言葉に一喜一憂するジョゼフを見て、愛しいと思わないわけがない。
「…うそだぁ」
「本当だってば。証明してあげる」
そう言って、私はジョゼフにキスをした。
「……っ!?」