第61章 夜※
風呂場での行為だったので後処理が楽だった。
お湯を汲んで、身体をきれいにしていく。
光希はぐっと、お腹に力を入れ、膣内の精液を外へ出す。ドロリと中から出てくる白濁液に、善逸は暗い中で顔を赤らめる。
それも、すぐにお湯で洗い流していく。
「初めからこのつもりで、お風呂場にしたんだろ」
「……前回、どんどん出てきちゃって大変だったもんね」
やっぱりか、と善逸は思う。
結局ほとんどが計算されていた。
後処理が終わった光希は、かなり眠そうにしている。
「無茶しすぎ」
「ごめんなさい」
「俺も悪いんだけどね……、ごめん」
善逸は、光希の身体を乾いた布で拭いてやる。
「ううん。ありがと、善逸」
光希が微笑む。
「明日もしようね」
「……馬鹿。明日も気絶する気?」
「何度でも気絶するよ」
「俺の心臓が持たねえわ」
善逸は光希を脱衣所に連れて行く。光希を手伝いながら、脱ぎ散らかした着物を着る。
そして、光希を抱き上げて居間へと戻った。
二組の布団を敷こうとする善逸を光希が止める。
「私、夜起きてないといけないの」
「いやでも、眠いだろ」
「うん、でも昼間に寝られなくなっちゃう」
そう言ったが、善逸に布団に引っ張りこまれる。
「一緒に寝よ。仮眠ならいいだろ?」
「うーん……」
「さっき気絶したんだよ?寝なきゃ」
「……そうだね。じゃあちょっとだけ」
善逸の隣にころんと丸くなる。
手を伸ばして善逸の頭を撫でる。
「……おやすみ、善逸」
「おやすみ、光希」
「幸せだね……」
「うん、幸せだね。光希……」
善逸もかなり疲れていたようで、光希に撫でられながらすぐに眠りの世界へ落ちていった。
光希の頭もぼんやりとしてきて、善逸に誘われるように温かい布団の中で眠った。