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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第50章 休日2※


善逸は、指での愛撫をやめないまま、光希をじろりと睨む。


「……へえ、なんだ。まだ考える余裕あるみたいだね」
「俺、が…休まな、い、…からっ……」
「……そうだとして」


「今……他の男の名前を呼んでいいと思ってんの?ねえ」


明らかに怒っている善逸。


……考えろって言ったのに

理不尽な怒りを向けられて、言い返そうとした時、善逸の手が太ももへ伸びた。



「やっ!」
「こりゃお仕置き、しなきゃね」


善逸の指がすすすと内ももへと伸びていく。



光希はゾッとした。


この無理やりな感じ… お仕置き…



「やっ…!……ひっ、」
「何?悪いのは光希でしょ?」


獣のような目を向けられる。
口元には笑みを浮かべて、それら全てが光希を犯すことを示唆している。


「悪い子には、……どうしよっかなぁ」


指がゆっくりと秘所にさしかかる。


……怖い、怖い怖い怖い!


ドクンと胸が脈打つ。


酒で判断の鈍った脳が、目の前の映像とかつての恐怖とを重ねる。



「ひっ……、いっ…いやあああああっ!!」

光希は叫び、両手を顔の前に持ってきて防御の姿勢をとる。驚いた善逸の隙をついて、頭を抱えて丸まった。



はっと我に返る善逸。

光希は丸まったまま、ガタガタと震えている。


瞬間、しまった!と思う。

酒で理性が飛んだ。

光希から強い恐怖の音がする。



「光希!ごめんっ!」

手を伸ばすと、震える手でぱしっとはねのけられる。


「く、来るな!俺に近付くな!はぁ、はぁ、」


着乱れた着物をひしっと抱きしめて、涙をぽろぽろと流す。


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