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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第39章 朝日※


音もなく障子を開ける。
善逸はすやすやと寝ていた。


その寝顔が可愛らしくて布団に近付いた時、手が伸びてきて布団の中に引っ張りこまれた。



「へっ?」

光希は思わず素っ頓狂な声を出す。


「捕まえた」
「起きてたの?」
「音でね」
「起こしちゃったかな。ごめん」
「いいよ。それより……」


善逸が布団の中で体勢を変え、光希の上に覆いかぶさる形となる。



「抱いていい?」

……朝っぱらから、どうした


「え……だって、」
「抱かないって約束してたのは、昨日まで。今日から解禁」
「そ、そんな数時間で何が変わると……」
「でも、約束したんだ、冨岡さ…、あ」
「義勇さんだったのか……、善逸に教えたの」


「と、とにかく!今日から安全日なの」
「安全日なんてないよ。危険なのはいつもだよ」
「そうかもしれないけどさ……
俺、昨日頑張ったよ?我慢大会優勝のご褒美ちょうだい」

善逸は光希に口付けをした。
余裕がないのか、早急に舌を入れてくる。


「んっ……待ってよ、善逸」
「なに?」


一度口を離す善逸。



「私、今日、行きたいところあるの。だから、その……動けなくなっちゃうと困る」
「……どこ?」
「ちょっとね。遠いから、泊まりになるかも」

「なら尚更、今抱かないと」


善逸はまた口付けを再開する。


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