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雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第25章 明日の命※


下半身が液体まみれになったので、もういいやと善逸は光希を膝に乗せたまま抱きしめる。
もう一度風呂だな、と思う。

「はぁ、はぁ……、……大丈夫?光希。」
「はー、はー……、だ…、じょ、ぶ……」

光希はまだ小刻みに震えながら善逸の肩に寄りかかり、ぐったりとしている。


「大丈夫じゃないじゃん。ちょっと、光希?」

肩口の光希に呼びかける。はぁはぁと息しか聞こえない。
少し心配になるが、光希からは幸せの音が聞こえているので、そのまま抱きしめて自分も幸せに浸る。


心配といえば、もう一つ。

……やべ、俺、少し中に出しちゃった、かも…


慌てて引き抜いたものの、正直いって情交にまだ不慣れな自分としては自信がない。ギリギリまで光希の中にいたくて、タイミングを誤ったかもしれないと不安がよぎる。

粛清だぞ、という義勇の言葉が浮かぶ。
もうこれは祈るしかない。



ここから先は『危険日』というものになるので光希を抱けなくなる。
善逸が玄関からずっと焦っていたのはそこだった。今日しかない、という焦燥感で、こんな真っ昼間から抱き合うことになった。

でも、肩でぐったりする光希や、ちゃんと避妊を出来なかったことに、反省をする。


……焦りすぎたな、俺



「光希、ごめんな。無理させた」
「はぁ……はぁ…、だい、じょぶ……、剣士だか、ら……」

背中を擦ると、朦朧としながらそう答える。


「いや……いいんだよ、光希」
「……?」
「剣士じゃなくて、いいの。こういう時は」
「……そ、なの?」


「お前は、俺の大事な女の子。それだけ」


「ん」

光希が嬉しそうに、善逸に擦り寄る。

「はぁ……、身体…だるい……」
「うん、頑張ったね」
「善逸は……?大丈夫なの?」
「俺は平気」

少し回復してきたようで、多少ぼんやりしてるものの話し始める光希。


「……はぁ…、すっごい、恥ずかしい」
「ははは。大丈夫だよ」
「うう……」


「こんなに幸せなんだから」

善逸は光希に頭を寄せる。


「うん…私も…幸せ……」

光希は善逸をぎゅっと抱きしめた。


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