• テキストサイズ

雷鳴に耳を傾けて【鬼滅の刃】我妻善逸

第15章 友が起きるまで


「善逸、大丈夫だったか」
「ん?」
「さっき、ぶつかったとき」
「お前軽いから平気だ」
「よかった。ごめんな」

掃除をしながら光希が謝る。
善逸も掃除を手伝う。


善逸は衝突時、避けようと思えば避けられたのに、それをしなかった。
それどころか自分の防御もせずに、腕を広げて光希を庇ってくれた。

「ありがとな」
「おう」

善逸が照れたように笑う。



「そういや、善逸と鍛錬すんの久しぶり」
「確かに」
「炭治郎や伊之助とばっかやってたから」
「あいつらも鍛錬馬鹿だからな。お馬鹿三人組」
「俺と炭治郎は真面目なの。お馬鹿は伊之助だけだ」
「いや、皆同じだろ」
「えー……」
「まあ、あいつらが起きるまで俺が代わりに相手してやるよ。鍛錬は嫌いだけど」
「おお。頼むわ」


願わくは、また四人で元気に鍛錬できますように。



祈りを込めながら掃除をした。


/ 1083ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp