第1章 頑張り過ぎな貴女にアヴィとナビが声を掛ける!
アヴィ『優衣、お前は少し休め。ここの所ずっと仕事だろ。無理し過ぎじゃないのか?』
不意にアヴィがそう言ってきた。
優衣『でも、私だけが休む訳にはいかないから…。』
と優衣が明らかに疲れている顔で。精一杯の笑顔を浮かべなから言った。
アヴィ『そうゆう問題じゃないんだ。確かに仕事も大事だが、お前が無理して仕事しても、効率は上がらない。
俺だって国の王子だ、お前の気持ちは分かるし。中々休め無いのも分かる。
だが、お前が倒れたりしたら、それこそ、心配で、自分の仕事が手に付かない。
何より、仕事の事で、お前が悩んだり、落ちんだりしてるのを、心配するしか出来ないやつの事も考えろっ!』
アヴィが、少し強めの口調で優衣に言った。
優衣『アヴィ …。』
ナビ『姫。私もアヴィ王子と同意見です…。』
優衣『ナビ…。』
ナビ『確かに、姫の言う事も分かります…。でも、それだけに、心配になるのも事実なんです…。
貴女は頑張っている。確かに中にはそう思ってない人も残念ながら居るかも知れません…。
その人達に迷惑をかけないようにと、姫が思っている事も分かります…。
でも、私達はどれだけ姫が頑張って居るのか分かってるつもりです。
いいえ、私達だけじゃありません。貴女の事を良く知っている方々も姫…。貴女が頑張っている事を良く知っている。』
優衣『でもっ…。』
優衣が更に何か言おうとしているのをアヴィが遮(さえぎ)って言う。
アヴィ『優衣。お前は、1人で何でもかんでも抱え過ぎだ。何の為に、俺達が側に居ると思ってる。
あいつらだって、今ここにいたら、同じ事を言ってると思うぞ。』
優衣は、良く知っている彼らを思い出す。
いつも私を心配してくれて、時に厳しく注意し、時には優しく慈しんでくれて、私を一生懸命支えてくれた…。
今は、皆それぞれやる事があったり、する事があって、離れ離れになっているけれど…。
確かに彼らがここに居たら、アヴィやナビのように私に言っただろう。