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夢現

第11章 この世界でのお仕事


『すみませんっ

まさかシャンクスさんのベッドとは知らずに…』

深々と頭を下げる恋歌にシャンクスは笑う。

シ「なに言ってんだ

俺が原因なんだし俺のベッド貸すのは当然じゃねぇか

それにお前今変装とれちまってるしな」

そう言われてみれば、と体を見るとダークブーツどころか元のサンダルもはいていない。

もちろんクラウンクラウンも解けていて仮面はなく素顔のまま、マントもない。

シャンクスは素顔を晒せない自分の為にもここに運んでくれたのだろう。

『すいません…

気を失うなんてはじめてでまさか変装解けるとは思ってなくて…』

再び頭を下げる恋歌にシャンクスは近づいて頭を撫でてやる。

シ「だから気にすんなって、な?

俺は恋歌の寝顔が拝めただけでもよかったよ」

笑って言ってくれるシャンクスに心が軽くなった。

そして顔をあげて笑顔で礼を言った。

『ありがとうございます』

シャンクスは間近で見てしまった恋歌の笑顔に手を恋歌の頭に置いたまま固まる。

『?

また固まった…

大丈夫ですかー?』

シャンクスの手を頭から下ろして、目の前で手を振ってみる。

するとみるみるうちにシャンクスが赤くなっていく。

恋歌がシャンクスの手を下ろすときに握ったままだったのでそれが止めとなり、シャンクスは恋歌の手を優しく振り払って、すごい勢いで扉を開けて出ていった。

『えっと…』

果たして原作の赤髪はあんなキャラだっただろうか?

恋歌は去っていく後ろ姿を見送るしかなかった。
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