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夢現

第11章 この世界でのお仕事


白ひげの時と同じように発動を解く。

時が流れて肩より長くなった金髪(何故か髪は伸びた)華奢な体、靴はブーツではなくヒールのあるサンダルに変わっていた。

目の色は桜色。

目の前でいきなり美少女が現れたシャンクスは目を見開いた。

周りにいた三人もシャンクスの後ろに来て恋歌を正面から見る。

シ「こりゃ驚いた…」

ヤ「きれいな嬢ちゃんじゃねぇか」

ベ・ル「「…」」

ベンとルゥは無言だった。

『あの、そんなに見られると、その、』

その言葉に一番最初に我に返ったのはやはり常識人であるベンだった。

三人の頭を軽く叩いて我に返させる。

シ「いやー悪い悪い

こんな綺麗な女の子が出てくるとは思わなくてついガン見しちまった!」

わびれもなく言うシャンクスにまたまぁいいかという気持ちになる。

一応綺麗だと言ってもらえたので礼は言っておく。

ヤ「年幾つだ?」

『一応18です』

ヤ「わけぇな…

なんで海賊の助っ人なんてあぶねぇ仕事してんだ?」

『息子の夢を見届けるために』

この言葉に驚いた四人は一斉に顔を近づけてくる。

「「「「息子!?」」」」

『(また白ひげさんのところとは違う反応だな

面白いことにかわりないけど)』

シ「恋歌、息子いるのか!?」

『はい、四歳の息子が一人

可愛いですよ』

その子どもの年齢にさらに驚く四人。

シ「恋歌の子どもか?」

『いえ血の繋がりはありませんが、私は家族になることに血なんて関係ないと思ってますから』

シ「ははっ、確かにその通りだ!

さすが白ひげに気に入られただけはあるな」

そこから先は四人が海での話をたくさんしてくれた。

はじめて生で聞く海賊の話に恋歌はずっと耳を傾けていた。

そんなとき急に船が強い衝撃に襲われた。

四人はさっきまでの優しい顔をすぐに引き締めてヤソップが外に出る。


暫くして帰ってきたヤソップが言うには海軍が近くにいてこの海賊船を大砲で打ってきたらしい。

海軍の船の数は確認できただけで五隻。

まだもしかしたら数隻あるかも知れないとのこと。
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