第21章 アラバスタ
だが途中でビビの落下は止まった。
ビ「!!恋歌さん…」
『泣くのはまだ早いですよ
あんな人の言葉で諦めるつもりですか?
貴女の愛しているこの国を』
ビビを受け止めたのは恋歌だった。
横抱きにされたビビは恋歌にぎゅっと抱きつく。
ビ「諦めない!諦めたくない!でも…!!」
その時恋歌のお腹に腕が巻き付いてきて引っ張られた。
ル「間に合ったな」
『ルフィ』
ビ「ルフィさん!!ペル!!
広場の爆破まで時間がないの!もう皆やられちゃったし!
私の"声"はもう誰にも届かない!」
ビビが泣きながらルフィに訴える。
だが、ルフィと恋歌は笑って答えた。
「『お前(ビビ)の声なら俺(私)たちに聞こえてる』」
ビビは恋歌にもっと強く抱きついた。
ル「母ちゃんあと頼んでいいか?」
『好きなだけ暴れてくるといいわ
それから今はその呼び方はダメよ』
ル「わりぃ、つい癖で」
『ペルさんには知られちゃったけどビビは元から知ってるしいいわ
ペルさんも言わないでしょうし』
ビ「ペル、言っちゃだめだからね」
ペ「この方がルフィ君の母上だと言うことをですか?
しかしこの方は桜姫では?」
ビ「そうよ、でも言っちゃだめ
私の友達だから」
ペ「わかりました」
『ありがとうございます』
地面に下ろしてもらった三人は上にいるクロコダイルを睨み付ける。
ペ「気を付けろよルフィ君」
ル「いっぱい肉食ったしな!
血はモリモリだ!もう!!
負けねぇさ
そうだちょっとこれ預かっててくれ」
ルフィは麦わら帽子を取って恋歌に渡した。
『わかった、勝ったら返しに行くね』
ル「おう!!」