第20章 ドラム王国
恋歌は盛り上がっているルフィたちをはしっこに座りながら眺めていた。
するとチョッパーがその輪から抜け出して隣に座った。
『どうしたの?
主役がこんなとこに来て』
チ「……恋歌の言った通りだった…」
『?』
チ「俺が化物でも仲間だって…
そう言ってくれた」
『いい人しかこの船には乗ってないわ
麦わら海賊団は最高の海賊だもの
人は見た目では何も知ることはできない
どんな見た目でも心は関わってみないとわからないものよ』
チ「そうだな
この船に乗れてよかった!」
『うん、私もチョッパーがこの船の船医になってくれてよかった
さ、皆と楽しんでおいで』
嬉しそうに笑うチョッパーに恋歌も笑顔で返して、チョッパーは再び騒ぎの中心に帰っていった。
宴会は深夜まで続き全員が酔い潰れて甲板で眠っている。
今起きているのは恋歌ただ一人。
冬島から離れて暖かい気候に入っているため、風邪を引くことはないだろうと起こすことはしない。
恋歌は見張り台に上がり一人満月を見上げる。
『…明日は天気だね
明日も皆楽しく過ごせますように…』