第12章 未来の海賊王との出会い
シ「いや、ちょっとな…」
まさか恋歌のことを考えてたとは言えない。
『?』
シャンクスは改めて恋歌を見る。
まだ少し湿った髪に、風呂上がりで頬はピンク。
上はカッターシャツを着ているが暑いのか第二ボタンまで外している。
下はいつも通り短パンだが、何故か日焼けをしていない足は驚くほど白くて細い。
間近に見ることはなかったためいつも通りの短パンでもシャンクスには刺激が強かった。
それが自分の惚れた女であるとなると余計に緊張した。
シ「いや、その、この部屋暑いなぁー…」
シャンクスは視線を游がせて手を団扇にして扇いでいる。
『そうですか?
私はそんなことないんですけど
冷たい飲み物飲みます?』
シ「いやっ、いいっ
すまんな…大丈夫だ」
『ならいいんですけど』
そのまま恋歌はまたコーヒーを飲み出す。
シャンクスは一度小さく深呼吸すると口を開いた。
シ「あのよ…
最初に会ったときの別れ際に俺が言ったこと覚えてるか?」
『別れ際…
あ、お、覚えてます////』
恋歌は思い出した言われた言葉に赤面する。
その様子に覚えていてくれたとほっと胸を撫で下ろすシャンクス。
シ「覚えていてくれたならよかったよ
あれまだ続いてるんだからな
諦めねぇーし」
『あの、お気持ちは嬉いんですけど私は…
でもシャンクスさんが嫌いと言うわけではなくてですね』
シ「わかってるさ
恋歌が俺のことを恋愛対象で好きじゃないってことぐらい
でも俺のこと男として見てくれとも言ったはずだ」
『それも…覚えてます…』
シ「ならさ…」
シャンクスが真剣な表情をしながら恋歌をソファーに押し倒す。
『っ!!////
な、何を…///』
抵抗しようとした恋歌の両腕を片腕で押さえつける。
シ「少しぐらいこういうことしたら意識してくれるか?」
もう片方の腕で恋歌の頬に触れる。
シ「好きな女にこんな格好されて隣に居られたらこういうことしたくなるのは男の性だ
恋歌に触れたいと思うのも、このまま離したくないと思うのも恋歌だから俺は思うんだ」
シャンクスはおもむろに恋歌に顔を近づける。
反射的に恋歌は目を固く閉じた。