第46章 ※番外編・祝、冨岡義勇生誕 帰ってきた、鬼殺隊!!
「なんか、違う。」
「ん?」
不服そうな表情をし、耳元でそう呟く陽華に、義勇が首を傾げる。
なにか納得行かないものを感じながらも、陽華は尖らせた舌先を耳の下から、首元までゆっくりと走らせた。
到達した首元に、静かに吸い付きながら、義勇の浴衣に手をかける。帯の結び目を解き、緩んだ襟元を開いていく。
すると、引き締まった胸板が露わになり、陽華はその輪郭をなぞるように手のひらを滑らした。
昔から変わらずに、優しく包んでくれる義勇の逞しい胸。
陽華は、そこに口づけを落とすと、その頂をゆっくり口を含んだ。
そのまま、義勇がいつも陽華にしてくれるように、優しく吸い付き、舌の上で転がしていく。すると…、
「ふっ…、擽ったい…。」
義勇が堪えられずに、小さく笑い出す。陽華は上目遣いで義勇を見つめた。
「……気持ちよくないの?」
「そうだな。なんだか、むず痒い。」
そう言って、肩をすくめた義勇に、陽華が怒った顔で、可愛く睨みつけた。
「もうっ!さっきから、反応が薄くて、つまんない。」
「仕方がない。男の身体は女とは違う。」
義勇の答えに、むぅっと陽華が唇を尖らせた。
「ずるい。私は、義勇に触られた場所、全部気持ち良くなって、体中熱くなっちゃうのに…、」
「拗ねるな。これでも、興奮はしてる。……でも、」
含むように言葉を切ると、義勇は艶っぽい視線を陽華に向けた。
「お前が全て見せてくれたら、もっと興奮する。」
そう言って義勇は、陽華の浴衣の帯をそっと掴み、持ち上げた。
「……見たいの?」
「あぁ、見たい。」
義勇がゆっくりと頷く。
陽華は義勇から帯を受け取ると、シュルっと音を立てて、引っ張った。