第16章 ※初恋
陽華は荒く息をしながら、義勇の胸にもたれ掛かり俯いた。その時、義勇のズボンの膨らみが目に入り、そっと布越しに指で撫でてみた。
「な…にしてる?」
「…私も義勇にしてあげたい。」
「するって…何を…、」
陽華は恥ずかしそうに義勇を上目遣いで見つめると、
「天元さんのお嫁さん達が言ってたの。…口でしてあげるといいって。」
「なっ!…ダメだ、そんなことさせられないっ!あっ…ばか、やめろっ!」
止めようとする義勇を無視して、陽華はベルトに手を掛け、外し始めた。
「いつもして貰ってるばかりじゃ、嫌なの!」
「だって、風呂に入ってないから、汚い…、」
その言葉に、陽華の手が止まった。ゆっくりと顔を上げて、義勇の顔を覗き込むと、
「問題…ないんでしょ?…観念して、脱ぎなさい!」
と言って、義勇のズボンのチャックを降ろした。