第3章 ほら、僕の色に染まりなよ〜進展〜【リドル】
リドルさんに着替えて来てと言われたので、着替えた少し大きめに作られており、ブカブカだ。
「大きいな…」
私は袖をまくり、部屋の鏡を見る。
鏡には、少し大きめの男子制服を着た私がいた。
「似合ってるかな…?」
少し心配だが、ちゃんと着れているのか分からないため、リドルに見せに行くことにした。
「着替え終わりました。…どうでしょう?」
私はドキドキしていた。
彼は黙ったままだ。
(嘘!?似合ってなかった!?)
内心すんごくあたふたしていた。
そしたらリドルさんが椅子に座るよう指示してきたため、椅子に座る。
そしたら急に髪の毛をいじり始めたため変な声が出てしまった。
彼は心配してくれたが、それより私は恥ずかしくて仕方なかった。
(全然手入れなんてしてない髪の毛を触らせているなんて…)
ほんとに恥ずかしい…恥ずかしくて消えたい…そう思った時
チュッ
耳に違和感を感じた。
柔らかいのが2枚吸い付く感じだった。
驚いて振り向くと彼の顔は赤かった。
彼は振り向いた顔を元に戻し、髪を結ってくれた。
そして、髪を店に行かせてくれた。
部屋に戻り、髪を見る。長くてもいいように、シンプルにまとめてある。髪飾りには小さな薔薇があって、さっきのことを思い出してしまう。
心臓が鳴り止まなくなり苦しい…この気持ちってなに?
私は、その気持ちが分からないまま彼と一緒に学校に通う。