第3章 ほら、僕の色に染まりなよ〜進展〜【リドル】
「着替えました。…どうでしょうか?」
「…っ///」
僕は声が出なかった。正直、可愛いと思ってしまった。
彼女が着た制服は少し大きめだが、髪の長さでバレてしまうだろう。
「??」
彼女は不思議そうに見つめてくる。
僕は咳払いをし
「なかなかいいんじゃないかな?とりあえず、ここにお座り。」
「はい」
僕は彼女の髪に触れる
「ひゃぁ!」
と、彼女が声を上げるのでビクッとしてしまった。
「どうしたんだい?」
「いや、急に触られたので…///」
「…っ///」
その時の声は可愛くて、僕の何かが崩れる音がしたような気がした。
僕はもう一度彼女に触れる。
「っ…リドルさん、恥ずかしいです…」
「ちょっと我慢してて…」
僕は櫛で彼女の髪をとかす。
彼女の髪はとても綺麗な色をしていて、触り心地も良かった。それに、いい匂いもする。
髪を集めて結ぼうとした時、彼女の耳に触れた。
その耳は赤くなっていた。
(…耳が赤い?…フフっ可愛いな…僕だけの印をつけたい…)
…そう思った次の瞬間
チュッ
「へっ?」
彼女は更に顔を赤くされる。そして僕も赤くなっていた。
「……っ…///」
そう、僕は彼女の耳にキスしてしまったのだ。
「…リドル…さん…?」
「ごめんね…。はい、これで出来た。鏡で見てきてごらん。」
「あ、はい。」
彼女が鏡を見るため部屋を出た。
僕は…何をやってしまったんだ…。
単純に可愛いと思ってしまっただけでこんなことをしてしまうなんて…
でも、誰にも取られたくないと思ってしまったのも確かだ。
ん?なんで取られたくないんだろう…
昨日会っただけなのに…
僕は、やってしまったんだという恥ずかしい感情と、僕の事を意識させることが出来たかな?という達成感、それとなんでこんなに彼女に意識してしまうのだろうという気持ちを抱えながら学校に行く