第5章 新たな道
美風side
ちゃちゃっとドリンクを作って、ボトルに分けた。
あとはタオル持って…と。
人数分のタオルとドリンクを持つと、かなりの大荷物になってしまった。
タオルを脇に抱え、ドリンク達を両手で持った。
…二度に分ければ良かったな。
分けようか。
私が一旦荷物を下ろそうとしたとき。
黒「大丈夫ですか?」
という声と同時に、ひょいとドリンクを奪われた。
「あ…黒子君…」
黒「手伝います」
「いいよ。自分でやるよ」
黒「ダメです。無理しないでください」
黒子君はスタスタ歩き出してしまったので、仕方なくタオルだけ抱えて後を追った。
「ありがとう」
黒「いえ」
黒子君はベンチにドリンクを置くと、練習に戻っていった。
楽しちゃった。職務怠慢だなぁ私。
リ「あーありがと美風。ちょうど今休憩なのよ」
間に合って良かったな。
皆さんは待ってましたと言わんばかりに私の周りに来た。
ひとりひとりにタオルとドリンクをセットにして渡していく。
まだ名前を知らない人達は、渡す際に自己紹介してくれた。
小「俺、小金井慎二!!で、こっちの無口なやつが水戸部!!よろしくっ」
猫…みたい…。
「はじめまして。…猫…」
小「うう…よく言われるんだ…」
「私は良いと思いますよ。私、犬猫で言ったら猫のほうが素敵だと思いますし」←猫派の作者ww
小「マジ!?俺猫顔誉められたの初めて!!」
小金井先輩は目をキラキラさせながら喜んでいた。