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偽りを越えて【黒バス】

第4章 喧嘩


しばらくすると、お姉ちゃんは私を離した。

リ「さ…戻りましょう美風。カントクとしてあんまり席は外せないわ」

「…うん」

私もお姉ちゃんについて戻ろうとした。

…あ、そうだ。

「お姉ちゃん」

リ「ん?」

今のうちに言ってしまおう。

…決意(おもい)が揺らぐ前に。

「私…バスケ部に入りたい」

リ「は!?」

お姉ちゃんは素っ頓狂な声をあげた。

リ「え、ま、マジ?」

「うん…ダメ?」

リ「いや大歓迎だけど…あんなに嫌がってたのに」

まあそうくるよね。

「私…バスケが嫌いになったわけじゃなかったんだ。ただ…逃げてただけだった。


…あの時の絶望から少しでもって…


けど、お姉ちゃんと喧嘩して思った。

ちゃんと向き合おうって。逃げてばかりではなにも進まないって、やっとわかったんだ」

リ「…美風…。…わかったわ。入部届は後で渡すわね。あ、でも」

「?」

リ「ウチは男子バスケだから、美風はマネージャーとして入ることになるわ。それでもいい?」

「勿論。もともとこの肩じゃできないし」

リ「OK!!じゃあ行くわよ!!みんなに言わなきゃ!!ほら早く!!」

お姉ちゃんは私の腕を掴んで猛ダッシュ。

お姉ちゃん怪力だから掴まれたとこが痛い。

まあ、兎にも角にも、これで私もバスケ部部員だ。

頑張ろう。

過去のトラウマを克服するためにも…。
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