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偽りの歌姫 《ツイステ》

第9章 夜伽ナイトメア




***


「おや?お早いおかえりですね」


フロイドと鏡をくぐってやってきたのは、オクタヴィネル寮だった。ロイヤルソードアカデミーからずっと黙っているフロイドは怒っている表情のままオクタ寮のモストロ・ラウンジに入った。中ではフロイドに代わって店を任されていたジェイドがいた。


「おやおやアイさん、ずいぶんと美しい…」

「ジェイド、VIPルーム借りるから」

「おやおや。なんなら僕らの部屋でも…」

「誰にも邪魔されたくねえんだよ」

「…あまり汚すとアズールが怒りますので綺麗に使ってくださいね。」


とだけ言って、クスクスと笑いながらジェイドはあたし達を見送った。ジェイドに見送られながらあたし達はそのまま店の奥へと入っていく。


たどり着いた一番奥の部屋、VIPルームと書いてある部屋のドアをバン!!とあけて中に入る。部屋の中にある大きなソファにフロイドはあたしの身体を放り投げた。


『うわっ!!ちょ…なっ…ん!』


ソファに倒されたあたしの上に魔にも言わずに覆い被さってきたフロイドは強引にキスをしてきた。しかもかなり乱暴なヤツ・・・


『んん、ン…ぁ、ん…フロ…イッ…!』


奴に話しかけようと口を開くと、その隙にあたしの口の中に舌を侵入させる。頭はがっちり固定されてるし身体は奴の190センチの巨体が乗ってるから動けるわけがない・・・。
ようやくフロイドの口がちょっと離れた隙にあたしは彼の身体を押した。


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