第4章 狂恋ラビリンス
『あっ、あ…あン、ふぁ…あぁん!!』
この行為自体経験がないわけではなかった。
元の世界でも数か月だけの付き合いをした男としたことはある。ただその時は初めてだったし、上手いか下手かも分からないくらいだった。
でも、コレは分かる
多分レオナは凄くうまいのだと・・・
言葉は冷たかったのに、行為自体はすごく優しいというか・・・
『うぁ…あ、やっ…んぅ!れ…レオ、ナぁ…やめ…』
「…無理だ、その声聞くだけでたまんねえんだよ。」
『んぅ、やっ、やめ…も、無理…だ…』
「…チッ、分ぁったよ。」
そういったレオナは、体勢を治したと思ったらあたしの身体を固定して動きを速めて力が強くなっていった。
自分自身が出したことのない声のせいでのどがどんどん痛くなっていくのが分かった。
『い、あ、あ、あぁン!!』
「…ッあぁ…」
動きが早まったせいであたしは声を荒げたけど、レオナは意外にもあっさりと終わった。多分あたしが無理といった時点でレオナは限界だったのだろう。
「…ぁあ、満足だ。俺は寝る」
『は…ぇ?』
「明日も頼むな。」
それだけ言って、レオナはまたお休み3秒で寝てしまった。
経験したことがあるとはいえ、こんなにもあっさり終わるものだと思わなかった。
それよりも・・・寝てしまったレオナの邪魔をしないようにベッドから降りようとしたらさっきまでレオナが入っていたところがゾクゾクと疼いてきた。膝もガクガクしていてうまく立ち上がれなくて・・・
「アイちゃん」
あ、すっかり忘れてた・・・
ラギーがずっと近くにいたことを・・・
「…シャワー浴びに行こ?」
身体も疼いていて、意識もはっきりしないせいで
あたしはラギーの言葉に同意した。