【カードファイト!ヴァンガード!】 ~クレイの神子~
第4章 Shall we dance?
放課後、部室――。
ハルカ「それじゃ、櫂くん。よろしくお願いします!」
櫂「いいか?一度しか言わないからよく聞け。まずお互いに向き合う」
ハルカ「うん」
櫂「そして相手がお前の腰に手を当て、片手を握る」
ハルカ「う…ん…!?」
櫂が私の腰に手を当てた途端、急に恥ずかしくなってきた。
櫂「あとは…どうした?」
ハルカ「へっ!?べ、別に?!」
櫂「…?」
ダンスに集中しなきゃいけないのは分かってるけど!分かってるけど!!
三和「妹ちゃん、動きが硬くなってきたな?」
ナイト「ハルカは異性とあんなに近付いたことは殆ど無いから慣れてない。ましてや手を握られ、腰に手を置かれた事なんて……」
段々ナイトの声が小さくなっていき、どうしたのかと思う三和。
ナイト「フ、フフフ…」
三和「お兄ちゃん、怖いから…」
シスコンのナイトは、黒いオーラを纏って不気味に笑っている。