第3章 3本目は愛あるレイプで/卵胎
だが今回の種付けは前2回とは違った。
子宮に射精したのは最初と同じだし、卵を小桃自身が温めて孵化させるのは前回と同じだが……
この触手は、小桃の卵巣にある卵子と受精させて卵を作り、それを子宮で温めさせて中で孵化させる繁殖形態を持つ。
小桃は外に産卵したあとに、自分で温めることしかしたことがない。
「んっ……はぁ……はぁっ……はぁっ……」
性交の相性の良さは、小桃の身体を地面に縛りつけるほどに動けなくさせていた。
アクメの波が押したり引いたりする、断続的な絶頂と、触手のすべてを受け止めた熱っぽいだるさに桃色の吐息をする。
すべてを奪い奪われたという、支配された事実が小桃の興奮を煽っていた。
痛いのは嫌いだけど、小桃は生粋のMということだろう。
相手は触手だというのに、満足感と幸福感が胸を満たす。
「すごく……しあ、わせ……」
真っ赤な頬に、熱い顔とお腹と全身。
触手との情熱的な交尾で流れる汗が、首や脇に滴っていた。
小桃から出る体液をもったいなく思ったのか、触手が汗や涙、唾液に愛液と至るところを拭いてくる。
「んん……っ!」
そして小桃がびくんと大きく震えた。
受精し殻の中で育った触手が、小桃の子宮の熱によって孵化されている。
「あ……あ、ぁあっ……♡うまれる、産まれるみたいっ……!手……っ、手、にぎって♡」
産気づいた小桃は仰向けになって足を開け、『父』になる触手に手を広げた。
触手は小桃の手に絡みついてやると、小桃が息みはじめる。
「んっ、ふ、ぅううっ……!あふ、あっ、はぁっ……!」