第2章 2本目は未知の穴ぐら/卵
うつ伏せに足を大きく広げさせると、絶頂し全身が敏感になっていた小桃がのけぞった。
顔を真っ赤にさせて泣きじゃくりながら、口は陸地に上がった魚のようにはくはくと動いている。
「……!!ふぁ、あ、あぁあ––––……!
出るぅっ!でちゃう、たまごが……生まれちゃうっ!」
浅く呼吸をしながら息み、身体を震わせてまず一個の卵をちゅぽんっと産む。腸液とともにぬらぬらと輝くうずらの卵に似たそれは、後孔からまだまだ覗いていた。
産気づく小桃はちゅるんちゅるんと二つ産卵し、ぐっと下腹に力を入れる。
あと一つが押し出されると、ちゅぽんと小桃の尻穴からこぼれ出た。
「んっ……はぁ、はぁ、はぁ……ぜ、ぜんぶ、でた……」
産卵を母体が済ませ、倦怠感にぐったりする小桃は、自らが産んだ四つの卵を手で温める。いかに触手に犯されて孕ませられても、母性本能が働いて身体が動いてしまうのだ。
触手の卵が孵り、4匹の小さな我が子を『父』となった触手かかわいがっている。
小桃は真っ裸のまま横たわると、繁殖を終えて去っていく触手の姿を見続けた––––。