第1章 大好きなのはあなただけ【エース】
『エ、エース!これは、違うの……!!』
腕を引っ張られケイト先輩の腕の中から一瞬でエースの腕の中へ。
「どういうつもりっスか?ケイト先輩。」
「ん?可愛い後輩が怪我しそうなところを助けてあげただけだよ〜?
てか、監督生ちゃんが怪我しなかったのは俺のおかげだよ?
お礼があってもいいんじゃないかな〜」
「(下心ありまくりのくせによく言う……)
それはどーも。
こいつ、俺に用があってここに来たんで
悪いっスけど残りのバラは一人でやってください」
「あら、残念。
んじゃね〜監督生ちゃん♪」
ケイト先輩の言葉を最後まで聞かずに手を引っ張りその場を離れていくエース。
(ど、どうしよう…!絶対怒ってる…)
無言のまま手を引き歩くエースに少し恐怖を覚えながら必死についていく。
身長差もあり体力もあまりない私が息切れするのは容易いことだった。
先程まで薔薇の色塗りもしていたのだから尚更だ。
『え、エース!もう少しゆっくり・・・!』
そう伝えれば私をヒョイっと抱き上げる。
「体力なさすぎじゃね?監督生
そんなんだからケイト先輩に狙われるんじゃねーの?」
『別に狙われてなんか・・・』
そう言い合ってるうちに4人部屋のエースの自室に到着した。
誰もいないことを知っていたのか、入っていきなりベッドに押し倒される。
『っ・・・!』
「監督生さぁ・・・自分が常に誰かに狙われてる自覚あんの?」
『だから、狙われてなんかn・・・・・・んっ?!』
全てを言い終わる前にエースに唇を奪われる。
逃がさないとばかりに大きな手で両手を拘束され、何度も角度を変えキスをする。
呼吸を求め小さく口を開けば、エースの舌が侵入し私の舌と絡めてくる。
『え、ーす・・・っん・・・はぁ・・・やぁ・・・』
いつもなら大好きなエースの口付けも、今は怖くて無意識に涙を零していた。
「っ!?!?ご、ごめん、監督生・・!!」
『ぇ、?…あ…』
自分でも泣いてることに戸惑っていると、バツが悪そうな顔をし自分の頭をわしゃわしゃと掻く。
「マジでごめん・・・その、なんつーか
・・・ケイト先輩に嫉妬した。」
『嫉妬、?』