第13章 木の葉へ
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俺たちはただ、神威によって吸い込まれる隕石をみているしかできなかった。
すべてを飲み込んだあと、りかはぐらりと力なく落ちた。
「りか!」
瞬身でとび、彼女を抱えたが、ダラリと力のない体は俺の声に無反応だった。
どこかの屋上の上で、りかの体をそっとおろし抱きかかえた。
「なんでお前が死ななきゃならない…
俺は‥お前と向き合っていく覚悟を決めたのに…
それを会ったらいうはずだったのに。
なんでこんなことに…」
どうして俺はいつも守りたいものを守れない…
俺は守られてばかりだ。
いつも気づくのが遅くて、気が付けばこうして俺の手からすり抜けていく…
涙が頬をつたった。
突然りかの胸のあたりから、フカフカと光の玉が出てきた。
「…テン…」
そういうと、光の玉が横に広がり、テンが本来の姿を上半身のみあらわした。
「このバカ…3回目は命の保証しねーってあんなけ言ったのに…結局3回使いやがった。」
そういったテンもりかのサポートをしてくれていたのか、疲労困憊といった様子だ。
「…りかが神威をつかってくれていなかったら…里は…木の葉は全滅だっただろう‥」
「「‥‥…」」
「はー……で、かかし。お前も答えが出たみてーだな。」
「…もう手遅れだ…俺の答えなんて意味ない…」
そういった俺を、テンはじっとみた。