第5章 雨のち晴れ(時透無一郎)
「おねえちゃん絵が上手だね!」
『ありがとう。コレあげるよ!』
「わぁ、ありがとう!!」
「兄貴、ただいま。」
「おぅ、玄弥!」
「あの人誰?彼女?」
「ちげェよ。
ちょっと事情があってな
来てもらったんだ。」
「ふーん。」
「東雲!
そろそろ暗くなってくるから
帰るぞォ!!」
「おねぇちゃんありがとう!
また来てね!!」
「送ってくぞォ。」
『いいよ!一人で帰れるから!』
「ばーか、女がこんな時間に
一人で歩いてたら危ねェだろ。」
『…そりゃどうも。』
そんな女扱いされたら
照れるっつーの、、、