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《鬼滅の刃》たくさんの愛を(短編集)

第4章 急斜面(伊黒小芭内)*




『っぁ…あのっ…
 わたしッ…は…じめて…で…』
「…できるだけ優しくする。」
『……っはぁっ……はぁ…』
私ももう限界だ。
身体全身が熱くて熱くて疼いて…
もう何も考えられない。

『いっ…ぐろさぁ…ん…!』
私は何て言えば分からず
伊黒さんの名を呼び彼の隊服の袖を
ぎゅっと引っ張った。
「…東雲、お前絶対その顔
 他の奴に見せるな。」
そう言い彼は口元の布を取った。
その姿の彼を見るのは初めて。
そこには痛々しい傷があった。

「…汚くてすまん。」
『そんなことっ……』
言い終える前に私に口づけをした。
『んんっ…ふっ……んふぅっ…』
呼吸をしようと口を開けたとき
今度は舌が入ってきた。
初めてのことに私は戸惑う。
『ん!?……っ…んぁ…ふぅっ…あっ…』
くちゅくちゅと唾液の絡み合う音が
部屋中に響く。
…伊黒さん…接吻が凄く上手。
大人だもん…やっぱり経験豊富なのかな。
少し意外だけど…
余裕がない中そんなことを考えてると
つぅ…と銀色の糸を引きながら
唇が離れる。

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