第9章 黄色いヒヤシンス(時透無一郎)
無惨戦から2年後、、、
『蜜璃さん、小芭内さん!
本当におめでとうございます!
蜜璃さん、すっごく綺麗です…!』
「飛鳥ちゃんありがとう!!
私が今こんなに幸せなのは、
飛鳥ちゃんのお陰よ…!」
「東雲、お前は命の恩人だ。
心から礼を言う。…ありがとう」
今日は元蛇柱 伊黒小芭内と元恋柱 甘露寺蜜璃の結婚式。
無惨戦のとき彼らは非常に危険な状態だった。
飛鳥に助けられ、命は無事だったもののその代償として小芭内は片目を失い、蜜璃は両腕を失った。
だが、彼らは本当に幸せそうだ。
『いえ、私は仲間のために戦っただけです!
お2人は勿論、ここにいる人たちはみんな私にとって本当に大切な仲間なので…!
末永くお幸せにっ…!』
感動の余り飛鳥の目から涙が溢れる。
「飛鳥ちゃん…!!!」
蜜璃も大量に涙を流す。
「あらあらお2人とも…
綺麗なお顔が台無しになってしまいますよ…」
しのぶが笑いながら近づいてくる。
「しのぶちゃーーん」
蜜璃は力強く彼女を抱きしめる。