第2章 源氏名を決めようの会
隼人さんが私の耳に近づいた。
「!?」
一瞬でユデダコになる。葉太郎くんのおいっ..!??の声が聞こえた。
「スウは鈴ちゃんが無事に起きたことを確認したら部屋に戻っちゃって多分寝ちゃって。スウいないけど場を収めるの俺に任せて!」
耳元で囁かれて、話の内容が、、
「はいい、、」
そしてトドメに爽やかな笑顔を刺されて、とろけた。
「なにしてんの。」
「隼人ッ!山田に何吹き込んでんだッッ!?」
待たさせて不機嫌そうな菜太郎と、何故か怒っている葉太郎くん。
、、至近距離でトドメ刺されるとと2人の顔がごちゃ混ぜに、、
「ハアハアッッッ...」
あれ、変態っぼい息遣いがー、、と思った瞬間、
「jkぃぃぃぃぃッッッ!!!」
「義ャアアああああ!!!!」
後ろからガバッと物凄い勢いで絞め技みたいに抱きつかれた。
「葉太朗、、?」
隼人さんが葉太朗くんの方を振り向き、ニコッ、、と笑った。なんかよくわかんないけど怖すぎる。
「す、すまんッッ!!目ぇ離した!!」
必死でバタバタと抵抗をするけど、うごごご動けん、、ちょっと苦しい、、
そらに、、
「jk耳真っ赤あーーー!」
思わずハッと動いてしまった。真っ赤にならないように、出来ないけど気を張ってたのにもう遅い。
「離れよ!!!!離れよ悪しき者!!!!」
ともうなんだか私も分からない!またたちまちユデダコ状態の私はくくさんの腕を掴んで離そうとしたけど余計にそのがっしりとした感じにドキッとする。
わたしゃ痴女か!???
「やめろッッ!!」
「えっ、、」
葉太朗くんがミシ、、と何か抑えた音がした。
その音に、黒板を引っ掻かれた時みたいな不安を感じた。タラァー、と冷や汗。くくさんの後ろに"なにか"を持った隼人さんがいる気配がした。
葉太朗くんはそれを止めてくれた..。
「隼人!!気持ちは分かるが山田まで怪我するかもしれないことはすんなッッ!!」
女の子扱い、というものをされドキッと胸がきゅんと狭まった。
「そしてくくはそういうことはお互いに愛し合う人とやれ!!彼女が迷惑してるだろッッ!!」
くくさんの腕を隼人さんがブンッと振り払ってくれた。ーーーーすぐに、