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まるで夢みたいな話【ツイステ】

第3章 *私だけ本気だった。【フロイド•リーチ】




「…え、小エビちゃんなんで泣いて…っ」

「………」





ーーーそう。小エビこと私、監督生はフロイド先輩を前に思いっきり泣いている。



事の発端はというと昨日、フロイド先輩に「小エビちゃーん、オレと交尾しよ??」と言われ、あっさりいいですよと答えた事が始まり。

だって私はフロイド先輩のことが好きなのである。だが、好きだけれども当のフロイド先輩というと、私のことを好きな時に絞め、飽きたらどっかに行き、気が向いたらまた私のとこに来て…の繰り返しだ。


こちらの気も知らないでそんなにフラフラと。そんなことが続いている中いきなり言われた交尾の話。
きっとフロイド先輩が私のことを好きになることなんてないだろう。もうどうでもいいや。そう思ってしまうほどこの恋を諦めていた私はあっさり首を縦に振ってしまったのだ。


それが大きな間違いだったのだ。





「え、え、どうしたの…!?」

「………」


オロオロと珍しく慌てるフロイド先輩。そりゃそうか、いつも少しだけ気が強くてオバブロ組にも結構冷たいことを言ってきた私だ。
あれだけ怖いことが起きても泣かなかったのだ、こんないきなり行為が終わってから泣くなんて思ってないだろう。



「……なんでもないです」



思いっきり目を擦り、次々と落ちてくる涙を拭う。拭っても拭っても止まらない涙はいつになったら止まるのだろうか。







ーーーー昨日行われた行為がもっと、酷いものだったらきっと私は今泣いていない。




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