第5章 白虹
触るたびに、かたくなってゆくそこは、もはや窮屈そうにスエットの前を押し上げてる。
脱がそうかどうしようか、一瞬迷っていると、
「…………直に……触って……」
聞き間違いかと思うほど、俺に都合のいい発言に、思わず顔をあげた。
すると、頬をピンクにそめた大野さんは、潤んだ瞳で俺を見つめてた。
「……はやく」
俺は、嬉しくて、うん、と、小さく返事をして、大野さんのスエットを、おそるおそる下着ごと脱がした。
あんまり見ちゃダメかなと思いながらも、下だけだと、なんだか体だけ求めてるみたいで嫌だったから、上にも手をかけた。
大野さんは、恥ずかしそうにしながらも、されるがまま、白い肌を晒した。
俺も急いで全部脱いで、おずおずと再び大野さんに覆い被さる。
「……元気だね」
くすっと笑って大野さんが俺のを見てる。
思わず確認すると、それはしっかりと天を向き、既に先からは透明な汁が浮き出ていた。
「……大野さんが可愛いのが悪いよ……」
俺は苦笑する。
恥ずかしいが、今からするんだから、当たり前だしな。
視線をずらせば、大野さんのほっそりした屹立。
ピンク色のそれを俺はそっと握る。
「っ……」
「大野さんのも…元気だね」