• テキストサイズ

【イケメン戦国】おとぎの国のお姫様

第1章 ツンデレ彼氏で困ってます① ➛ 家康




――翌日


「…………ん」

(あれ、朝……?)

いつのまにか閉じていた瞼をあけると、目の前に一瞬だけ、白い世界が広がった。
だが、それはすぐに、隣で寝ている愛する人の……家康の寝顔へと、姿を変えた。

(家康の寝顔って、可愛いな……)

意外な事実を知ると、なんだかおかしくなって笑みがこぼれてしまった。

「ふふっ……」
「───なに、人の顔見て笑ってんの」
「へ……わぁ!?」

たくましい腕にぎゅっと抱きしめられる。

「家康……起きてたの?」
「うん、あんたが起きる前にね」
「え!」

(それなら『おはよう』って、言ってくれてもいいのに……)

寝ていると思っていた人が、突然起きて話し始めたら、誰だってびっくりする。正直、心臓が飛び出るかと思った。

「……で、何で笑ってたの?」
「うっ……そ、それは……」

コツン、とおでこをくっつけて、至近距離で理由を聞いてくる家康。
逃がさまいと言わんばかりに、じーっと翡翠色の目は私を見つめている。

「い、家康の寝顔が……そのっ…………可愛いなぁって、思って……」

甚だしい嘘をつけるはずもなく、正直に思ったことを照れながらも話した。

それを聞いた家康は、耳まで赤くしたのを悟られないよう、ふいっとそっぽを向いてしまった。
……けど、目だけはこちらをチラッと見ている。

「なにそれ……あんたの方が可愛すぎて、どうにかなりそうなんだけど」
「っ……」

熱を灯した家康の瞳は、翡翠色に透き通っている。きっとこれから何度でも、私はこの瞳を見つめていくんだ。


(やっぱり、勝てそうにないです)


家康のツンデレには一生勝てないなと、心の中でクスッと笑ったことは、秘密にしておこう。



☆ ツンデレ彼氏で困ってます① END ☆



/ 5ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp