第13章 13
かかしサイド
夜、えまが見当たらない。
だいたい机でパソコンうってるか、そのあたりにいるはずだがしばらくしても見かけない。
ん~……いないと気になる。
「シカマル、えま今日は帰ったの?」
「いや、ちょっと息抜きしてくるとかってさっき出ていきましたよ」
「息抜きね…そっか…」
「六代目。この時期なら、あそこじゃないですか?
どーせあいつのことだから、また蚊にさされまくってますよ。どーせなら、あいつにこの虫よけ持って行ってやってください」
「はは。お見通しってわけだ」
「…もーいんじゃないすか?めんどくせーけど、俺もえまには幸せになってもらいと思ってますよ。
しょっぱな大失恋した直後から、あそこまでできる奴もなかなかいないですから…」
「シカマルも最初っから聞いてたわけね。
ふ~…まぁ、こないだえまとお墓参りにいってから、俺自身もよーやく気持ちの整理はついたんだ。
…じゃ…迎えにいくとしますか」
「そーしてやってください。」