第2章 しろつめくさ×秀吉
「秀吉さんも、離れてた分、私のこと…求めてくれてるの?」
「…あぁ。お前を前にすると…余裕がなくなる。」
秀吉さんはかっこ悪いなと苦笑するけれど、そんなことを言われて冷静でいられないのは私の方だ。大好きなこの人と、もっともっと愛し合いたい。思わずそのたくましい身体にギュッとしがみつく。
「ちよ、だからあまり煽ると…」
「秀吉さん…早く、お願い叶えて。」
「…ったくお前は…!」
抱きついた私を、秀吉さんが腕でふわっと持ち上げる。そして、期待で濡れきっている互いの先が触れ合い…逆らった重力の分だけ勢いよく、深く、貫かれる。
「ぁぁんっっ!!」
「くっ…」
その衝撃の余韻を逃す間も無く、すぐに身体が弾ませられる。部屋に響くいやらしい音と、身体の内と外に感じる秀吉さんのぬくもりに、幸福と恥じらいが同時に押し寄せてきて…
「はぁっ、あん、秀吉…さんっ、秀吉さんっ…!!」
「ちよっ…ちよ…」
お互いに、愛する人の名前を呼ぶことしかできなくなる。その声も、吸い寄せられるように深まる口づけでやがて聞こえなくなり…快感が限界へと近づいてくる。
「んんんっ…ふぁっ…んっ」
「ん…っはあ…ちよ…そろそろいいか」
「うんっ…うん…!」
「……………っ!!」
「ああぁっ!」
求め合って強く身体を抱きしめたまま、二人同時に果てていった。
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甘すぎる時間にヘトヘトになってしまったけれども、体を休ませる暇はない。
みんなが仕事を終えた夕刻には、今回の戦について軍議での報告をするために城へ向かうこととなった。
「___以上が此度の戦の流れです。
負傷者の手当や手に入れた領地の平定など、戦後処理も滞りなく進んでおります。」
「うむ。大義であった。」