第4章 織田信長2
亜衣(最近信長様と過ごせてない…せっかく恋仲になったのに…)
亜衣と信長は一週間前に恋仲になったばかりだった。しかし領地で小競り合いがあり、信長は政宗、家康、三成と共に6日前からそれを抑えに行っている。光秀は行方を眩ましているため、秀吉が城の留守を任されている。
秀吉「亜衣。元気無いな?どうかしたのか?」
亜衣「いけない、秀吉さんに心配かけないようにしないと。)
「なんでもないよ、大丈夫。心配してくれてありがとう、秀吉さん。」
秀吉「そうか?ならいいが。ところで、お前この後はどうするんだ?」
亜衣「反物買いに行こうと思ってるよ。」
秀吉「そうか、なら俺も行く。荷物持つよ。」
亜衣「え、悪いよ。自分で持てるよ。」
秀吉「信長様に亜衣のことを頼むって言われてるんだよ。ほら、一緒にいくぞ。」
亜衣(信長様がそう言ってるんなら…)
「うん。あ、でも荷物は自分で持つからね。」
……
亜衣「結局荷物持たせちゃったね。ごめ…じゃなくてありがとう。」
秀吉「ん、俺の好きな言葉ちゃんといえたな、えらいえらい。
そう言いながら空いている方の手で頭を撫でた。
秀吉「買うのはこれだけで良いのか?」
亜衣が買ったのは深めの黒のグラデーションが入った物だけだった。
亜衣「うん、信長様に羽織り作ろうと思って。」
秀吉「そうか。信長様喜んでくれるといいな。」
亜衣「うん。戻ってくるまでに作れたらいいな。」
……3日後
秀吉「亜衣。信長様が帰ってくるぞ。今日の明け方向こうを出発したから、明日の陽が落ちる前には着きそうだ。」
亜衣「やったあ!じゃあ羽織り急いで仕上げなきゃ!」
秀吉「おう、頑張れよ。昼餉は部屋に運ばせるから、気にしないでやれ。」
亜衣「ありがとう、秀吉さん。」
…
亜衣「できたー!間に合って良かった…。」
コンコン
亜衣「はーい」
秀吉「亜衣、もうすぐ着くって連絡があったぞ。お出迎えに行こうぜ。」
亜衣「本当?行こ行こ。」
そう伝えてた途端亜衣は羽織りを持って走りだした。
秀吉「こら、廊下走るな。」
亜衣「ごめん、今だけは見逃してー。」
秀吉「ったく。」