第9章 全員vs夢主!?ー番外編ー
シン「我が身に宿れ、フォカロル!」
ん、フォカロルできたかー。
んじゃあ……
「我が身に宿れ、ユーガ!」
シン「おっ、もう一つのやつか?」
「うん。さて、と。いくよ!」
シン「よし、かかってこい!」
~ここからナレーション~
窓を開け放ち、外に飛び出す。
しばしにらみ合い。
先攻はシンドバッドだ。
シン「フォラーズ・ゾーラ!」
「うわっ!」
ぶわっと風に吹かれ、体勢を崩す凜。
そこにすかさず、シンドバッドが攻撃をしかける。
シン「もらったぞ!フォラーズ…」
「甘いっ!ユガーナ・メギドラヴァ!」
ゴオッと二人の周りを炎の壁が囲む。
意をつかれたシンドバッド。一瞬の隙ができる。
「隙だらけ!ユガーナ・イグナイテス!」
炎の壁の内側に桜の花の竜巻が吹き荒れる。
シン「ぐおっ……!!」
身体を持っていかれたシンドバッドに、炎と化した桜が追い討ちをかける。
シン「このっ……フォラーズ・ゾーラっ!!」
ゴオオオッという轟音をたてながら、炎の渦が次第に消えていく。
シンドバッドの掌からは、今までで最大の風が吹き出ていた。
シン「はぁっ、はぁっ」
「あれ?もう疲れちゃった?シン」
シン「……ははっ、まだまだ」
「だよね。じゃあ……」
胸の前で、凜が竹刀を構える。
大地が震え、風がやむ。
シンドバッドも、身構える。