第7章 ザガン攻略!
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あ、居た。
って、なんかコソコソしてるなぁ……
……よし、ちょっと驚かせよっと…(笑)
そんな事を企て、シンの背後から
足音を立てずに忍び寄る。
まぁ、こんなんじゃ驚かないだろう、と
思いながらも、シンの背中をポンッと叩く。
すると
シン「うおわぁっ!?!?!」
「うわっ!」
予想以上の反応で、逆に私がビックリする。
すると、シンが怯える様な顔でこっちを
覗き込んでくる。
私の顔を確認した瞬間に、安堵の溜め息を洩らした。
シン「な、なんだ、凜か……驚かすなよ……(汗」
「いや、まさかそんなに驚くとは思ってなかった。三十路寸前のおじさんがねぇ」
シン「……凜、一言余計だ。………で、何か用か?」
シンは不機嫌そうな顔を浮かべながらも、ちゃんと聞く姿勢になった。
「あ、そうそう。私も迷宮に行きたいんだけど、良いよね?」
シン「えっ!?ま、まぁそれは良いが……凜、お前金属器持ってるだろう?」
「そうだけど……その迷宮に行けば、何か分かるかもしれないって……そう思ったから」
シンは、暫く考えていた様だが
すっ、と私を見つめる。
シン「……わかった。行ってこい、凜」
「!うん!ありがと、シン!」
シン「あぁ。充分気を付けるんだぞ」
「分かった」
そう言って、シンと別れた。
こういう経緯で、私の迷宮行きは決まった訳……。
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