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香るのは君のラベンダー

第3章 みんなの日常 by新


うーん。暇だ。吹奏楽部の練習の音を聞いて暇をつぶすのにも飽きた。
完全に暇だ。
よし、こうなったらもう朔斗のところに行くしかない。

バスケ部はすごく人気だ。
バスケ部というより、朔斗がすごく人気。体育館の2階部分の通路には女子が大勢いて、朔斗に黄色い声援を……………って、羨ましいな!おいっ!
ダメだぞ、女子共。朔斗には日向ちゃんという大切な彼女(まだだけど)がいるんだからな!
あぁ、早くあいつらくっつかねぇかな。見てるこっちが焦ったい。

よし、暇だからあの2人をくっつける作戦を考えるとしよう。
やっぱりカップル誕生には、イベントごとが必須だと思うわけです。一番近いイベントは、そう!夏休みである!!
が、しかし。あいつらみんな、夏休みは忙しいって。花火大会とかさ、お祭りとかさ、いろいろ誘ったわけですわ。既にそこら辺はぬかりなくね。でも全部断られた!!!
んだよ、あいつら。ノリ悪すぎだろ。いやね、部活が大切なのもわかるけどさ、もうちょっと構ってくれてもいいじゃん。寂しくて死んじゃう!うさぎ化するよ!?俺、寂しくて死んじゃう、うさぎになるよ!?
こんなこと言っても、どうせみんなは「それくらいじゃ死なないから大丈夫大丈夫。」とか言って、結局構ってくれないんだ。いや、確かに物理的には死なないけどさ、精神的にやられるじゃん。そこんとこ理解しよ?
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