• テキストサイズ

香るのは君のラベンダー

第2章 自覚


しかも、2人ともおんなじ内容のことなんだけど、別々に言ってくるんだ。
その内容ってのが、

——朔斗は日向が好き

ということ。


最初は小峰だった。
たまたま日向がいない時があって、その時に俺の方に来たかと思うと、こう耳打ちしてきた。


「相島ってさ、日向のこと好きだよね。ただの幼なじみだとか言うから信じちゃってたじゃん。日向に確認しても全然認めないけど、よかったじゃん。」


正直意味がわからなかった。
日向との関係を聞かれたら、ただの幼なじみであってると思う。てか、そう思ってるし。
まぁ、どちらかと言えば、友達ってよりは家族って感じの方が正しいけどな。
そんで、家族みたいな関係な訳だから、好きなのは当たり前だし。
俺、小峰と新のことも好きだぞ?って思ったし。
てか、日向が認めないって何が?って感じ。


その数日後、今度は新と体育の前に着替えてる時。


「お前、日向ちゃんのこと好きだろ?俺たち親友だと思ってたのに、教えてくれないとは。俺は悲しい!!」


まず、俺たち親友だったんだ、、っていう驚き。否定はしないけど。
本当に意味がわかんないから聞いてみることにした。


「この前小峰にも言われたんだけど、その好きって何?俺は新のことも結構好きだけど?」

「え?は?え?あぁ、うん。俺も好きだぞー。……そうだな。そうだった!お前にはまだ早かったな!忘れてくれ!」


新はそう言って大爆笑してた。
笑う要素あった?
/ 48ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp