第21章 拘束※
「今日はね…カホさん、いつもと違う攻め方をしようと思って」
そう言って安室はベッドの下から箱のような物を取り出した。
カホはその箱には見覚えがない。
「人間には限度があります。それは技術も、時間も…」
その箱を空けて安室は中に手を入れる。
「今までこういう事したことありませんでしたよね。だから気になってしまって」
安室は箱から手を出す。
その手にはある物が握られていて。
「カホさんに使ったらどんな風になるだろうって」
安室の手に握られていたのは細長く、先端が大きくて丸みを帯びた
いわゆる電マと呼ばれるそれ。
カホは目を見開く。
使ったことは一度もない。
けれどもそれがどう言ったものなのかぐらいは知っている。
知らないのは、その刺激と快感。
「でも普通に使うだけだはつまらないですから」
安室は再び箱の中へ手を入れる。
取り出されたのは透明な容器に入れられた何か。
安室はその容器の蓋を外し、中に入っているジェルを指で掬った。
そしてそれをカホの陰部へと近づける。
陰核に冷たくてヌルッとした物が触れた。
「やっ…」
安室はそれを陰核に入念に塗り込んでいく。
人差し指を陰核全体に這わせ、ヌチャと音を立てながら塗りたくる。
「あっ…んっ…」
思わずカホは声を漏らした。
急に与えられた陰核への刺激。
それも得体の知れないジェルのような何かと一緒に。
ヌルヌルと滑る彼の指がカホの陰核を刺激する。
安室は再びジェルを指に付けると入口の周りを指でなぞる。
指が何往復かした後にその指は蜜口へと侵入した。
「あっ…」
まさか入れられると思っていなかったカホは腰を浮かせた。
そのまま安室は膣内で指を動かす。
膣内全体に触れるように、指に付けられたそれを塗り込むように指はクネクネと動く。
「はあっ…んっ…あっ…」
唇を噛んでも漏れ出す声。
それは既に普通の声ではなくて、もっと甲高い、甘い声。
何…何をしてるの…
ただ彼の思うがままにされるカホ。
しかしカホが身体の異変に気づくのはそう遠くはなかった。
なにこれ…身体が…熱い…
あそこが…疼いて…熱くて…
カホの呼吸が乱れ始める。
その姿に安室は口角を上げた。